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チャ・スンウォン ハイヒールの男 [韓国映画]

うらやましいな。
兄貴は生きたまま生まれ変わるんだ。

またしてもタイトルシークエンスでガッツリと鷲掴みにされましたよ。

ハイヒールの男.jpg

韓国裏社会のノワールだけど、
「ハイヒールの男」というタイトルから「もしやこの男…?」
と思って見始めたらすぐさま「やっぱりかい!」って秒速のツッコミ入れちゃった。

さすがにこのタイトルはあかんぜよ。
原題は「ハイヒール」なんだからせめてそのままにしておくれやしてごめんやして。

拳銃もナイフも何もなくたって、この男には素手がありゃいい。

鍛え抜かれた強靭な肉体と俊敏でしなやかな動きで無数のヤクザを容赦なく次々となぎ倒す刑事ユン・ジウク(チャ・スンウォン)には弱点なんてどこにもない…はずだったのに、実は誰よりも“女”になりたいという心に秘めた願望があって、屈強でワイルドな刑事から妖艶で玲瓏たる美女の表情に変わる瞬間はなんだかぞくぞくぅ…そう、彼はトランスジェンダーの刑事だったわけです。

ホルモン注射の効果確認で胸元を見られることを嫌がる仕草なんて可憐な女子そのものだけど、女装して外に出るのはまだまだ恥ずかしさがあって、女になろうとしながらも胸を張って堂々と女にはなり切れない苦悩が行間から溢れてるんですよね。

その最たるものが化粧を全部落とし切れずに急遽現場に駆けつけたところで、
目の下にラメが残ってることを指摘される場面。

<彼>にとっては否応なく男として振る舞わなきゃいけない男性性の虚しさと儚さがあり、
性同一性障害の<彼女>にとっては女性性としての生きづらさがあり、
体はムキムキの男でありながら心は繊細な乙女であるということの苦しみが痛い痛い痛い。

弟分のジヌ(コ・ギョンピョ)がすごくいいやつで、
最初はその事実を受け入れられずにいるんだけど、
兄貴の美しさを認めてからの上記のセリフがなんとも切ない。

少年期に芽生えたBL的な感情を何度となく回想としてインサートしながら、
チャンミ(イ・ソム)との関係を少しずつ明らかにしていくので、
グイグイと引き込まれながらアクションアクションの連続に圧倒されっぱなしでした。

とくに傘をさしたまま雨に濡れることなくダンスのような舞いでヤクザを倒していくアクションは美しかった。

特集上映という形でしか公開されなかったけど、
トコトンまで振り切る韓国映画のフルスイングは凄まじい破壊力。

しなやかに美しく、静かにキレのあるアクションでした。


ハイヒール.jpg


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