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天空の蜂 江口洋介 本木雅弘 [日本映画]

正直に言います。
 堤幸彦監督作品で泣いたのは初めて。
ただ、どんなジャンルも無難にこなしてしまう堤監督だからこそ、原発の設計士やヘリの設計士のドラマがもったいないくらい浅いのは残念。


天空の蜂.jpg

 東野圭吾が20年前に書き下ろした小説は東北大震災を経験した日本人にとってリアルこの上ない。でも、小説以上にリアルな「国民の安全よりも利権しか頭にない原子力村の連中」の思惑を見てしまったら、そんな場面は胸糞悪いだけで、社会派サスペンスよりもエンタメ重視でいくならば無駄な場面は削ぎ落としていいんちゃうかな。
 一瞬ですべてを失う現実を知った今、この作品のような結末ではカタルシスがないんです。おまけみたいな“その後”は要らないんです。
フィクションだからこそ、エンタメだからこそ、身も蓋もないような地獄の沙汰が見たかった…なんて思うのは悪趣味でしょうか。韓国映画の「テロライブ」のような結末で全部吹っ飛ばしてほしかった…と素直に感動できなかった僕は思っちゃった。
泣いたのは子供絡みで、モールス信号でサインを送ってたエピソードは悲しすぎたし、もっくんの息子も…そのせいでもっくんが背負った「家族を守れなかった」という苦しみも責任も痛切。このあたり掘り下げてもいいところ。
 「この国に守るべき価値はあるのか?」という問いかけが薄っぺらく、危険な賭けに出る自衛隊員や犯人に刺される警官でさえ、国のためというより子供救出のため、犯人確保のため。
 映像化不可能とまで言われた作品に挑んだ野心作だけに、映画のメソッドもぶち壊してほしかったなー。それこそ国民vs原子力村みたいな図式で(笑)
 秦基博の主題歌はサイコー♪
息つく暇もないくらい緊迫感あふれるテンポで楽しめたけど、極私的結論としては「堤幸彦監督はトリックとかスペックのような作品だけでいい」でした。
あ、今、ちょっと病んでるかも…



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